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祝誕生日☆高森委員長スペシャル番組

春野:「皆様ごきげんいかがでしょう,地球防衛組の放送委員で皆さんのアイドル,春野きららでぇーす☆」
ひろし:「皆さん,こんにちは,高森ひろしです」
春野(以下,春):「今回は,高森委員長の誕生日記念として,特別番組を放送しまぁ〜す☆」
ひろし(以下,ひ):「ど,どうも,ありがとうございます…」
春:「はい,われらが委員長,高森ひろし君,本日7月13日無事お誕生日を迎えられました〜おめでとうございまぁーす!」
ひ:「ありがとうございます」
春:「どうですか,誕生日を迎えた感想は?」
ひ:「感想…,そうですね,嬉しいです」
春:「そういう捻りのない感想じゃないのをお願いします」
ひ:「(厳しいなあ,きらら…) えっと…,皆さんのおかげでこうしてまたひとつ年を取ることができました。感謝しています」
春:「いかにも優等生的な,模範解答をどうも」
ひ:「(目が怖い…)はあ,すいません」
春:「そんな高森委員長へ,お祝いのメッセージが届いております」
ひ:「わあ,そうなの?」
春:「はい☆ ではいくつかご紹介しますね。まず,ラジオネーム男は熱血!さんから」
ひ:「…校内放送なのに匿名なんだ」
春:「(スルー)『ひろし,誕生日おめでとう! ここはひとつ大人になったことだし,校則違反にいちいち目くじらをたてない余裕を持ってくれ』だそうです」
ひ:「……。規則は守らないと」
春:「男は熱血!さん,残念ですね,委員長は信念を曲げないそうですよ。では次いきます。ラジオネーム,ムー大陸さんから」
ひ:「誰のことか特定できそうだね」
春:「(スルー)『ひろし君おめでとう。これからも僕たちの頼れるリーダーとして頑張ってください。それと,今度一緒にUFO探しに行きましょう』」
ひ:「誰のことか特定できました」
春:「後半部分で丸わかりですね。では,次のメッセージ。ラジオネーム,フェニックスさんから。『ひろし,誕生日おめでとう。いい加減,恋愛の方も進展させてよね。見守るこっちの身にもなってくれよ』だそうですよ,委員長!」
ひ:「……(真っ赤)」
春:「フェニックスさんは委員長の恋を見守っているとのことですけど,委員長のお相手はやっぱりク(キーン)

春)ちょっと何すんの?
ひ)きらら,調子に乗るなよ?
春)…チッ。わかったわよぉ。ちょっとマイク返してよ!


春:「失礼いたしました,機材のトラブルでした。ええっと,委員長,フェニックスさんのメッセージへひとことどうぞ!」
ひ:「(きららをじろっと睨む」

春)いいから,コメントくらいしてよね,不自然じゃない!

ひ:「…オセッカイザーなメッセージだと思うけど,心配してくれてどうもありがとう」
春:「えー,委員長は思春期真っ盛りですので,照れております。では次をご紹介しましょう。ラジオネーム,スワンの涙さんから」
ひ:「そのラジオネーム古すぎない?」
春:「HP管理人の年齢がバレますね。ではメッセージ,『ハッピーバースデイ,ひろしくん!お互い苦労するけれど,共に頑張っていきましょう。頼りにしてます。それと,たまには戦闘中,作戦立てて下さい。副司令官なんだから』
ひ:「ありがとう。そしてすいません」
春:「まあスワンの涙さん自身も参謀に作戦立てさせてばっかりですけどね。ええと,メッセージはたくさんいただいているのですが,時間の都合上,次のメッセージでラストにしますね。ラジオネーム,キレキャラじゃない。さんから」
ひ:「…それって」
春:「はい,これは越境メッセージですね。ご紹介します。『高森先輩,おめでとうございます。僕も先輩のように皆に頼りにされる委員長を目指します。とりあえず,先輩を見習って笑顔で静かにキレるようにしてみます』だそうです。…あの,委員長ってそんなキレ方するんでしたっけ?」
ひ:「僕はそんなに沸点低くないから大丈夫だよ。…きららが悪ノリしなければ(ニッコリ)」
春:「……そ,そうですか〜」
ひ:「キレキャラじゃない。さん,ラジオネームとメッセージの内容が矛盾してるよ」
春:「彼なりの葛藤が見えますね」
ひ:「まあ努力すること悪いことじゃないよね。」
春:「…なんだか委員長のキャラが変わってきたような気がしてきましたが,気にせず次のコーナーにまいりましょう!」
ひ:「え,まだ続くんだ。読者がもう飽きてるんじゃない?」
春:「(スルー)さて,次のコーナーは,な,ななんとっ!びっくりどっきり企画をご用意しております。」
ひ:「ええ,聞いてないんだけど,きらら…」
春:「そう!今回の主役の高森委員長にも知らされていない,特別ゲストをおむかえしております!」
ひ:「…特別ゲスト…?(もしかして,クッキーかな,ドキドキ…)」
春:「それでは早速登場していただきましょう,どうぞ〜!」


ギイ


ひ)…あ,タイダーさん!
タイダー)いいんちょ。来たダァー。
春)はいはい,タイダーさん,こちらに来て下さいよ!

タイダー(以下,タ)…ここに座ればいいダーかぁ〜?
春)マイク,マイクの前ですよ,タイダーさん!
タ)ああ,ここダーねえ,よっこらしょっと!(キイーン)
春)ちょっ…近づき過ぎです!


春:「ゴホン,ゴホン…,皆さま失礼しました。それではご紹介します,本日の特別ゲスト,タイダーさんです!!!」
タ:「皆さんこんにちはーダァー! タイダーですダー」
ひ:「タイダーさん,仕事大丈夫なの?」
タ:「今はお昼休憩の時間だから大丈夫ダ〜」
春:「そこ,世間話しないで!本番中なんだから! …ええと,では早速,タイダーさんから委員長へお祝いのメッセージをお願いします」
タ:「おめでとうですダー。…誕生日ってめでたいんダーか?」
ひ:「…タイダーさん,五次元では誕生日を祝うことはないの?」
タ:「五次元にはそんなのなかったダー。ワシは自分の誕生日も知らないダー」
ひ:「そうなんだ…」
春:「五次元って冷たいところなのねえ」
タ:「そうダーかー?もともと無いことダーからよくわからないダー」
ひ:「じゃあさ,タイダーさんも誕生日を作ろうよ。それでこれから皆でお祝いしていけばいいんだ」
タ:「作るダー?」
春:「そうよ,作ればいいんじゃない!で,いつがいい?いつにする?」
ひ:「タイダーさん,タイダーさんにとって何か記念にしたい日はある?」
タ:「記念したい日ダー?そうダーな〜,やっぱりはじめて地球に来た日ダーかね〜」
ひ:「となると4月3日だね」
春:「…放映リストをチェックしたわね?」
ひ:「それは言わない約束だよ」
タ:「なんダー?」
ひ:「ううん。こっちのこと。じゃあタイダーさんの誕生日は4月3日に決定だね!おめでとう,タイダーさん」
春:「今年はすでに過ぎてしまっているから,今まとめてお祝いしちゃいましょ。というわけで,タイダーさんおめでとうございます!」
タ:「…なんかよくわからないけど,嬉しいダー」
春:「では,タイダーさんもまとめてお祝いということで,ここで委員長とタイダーさんにプレゼントで〜す」
ひ:「え?本当?」
タ:「何をプレゼントするダー?」
春:「じゃじゃ〜ん!ケーキでえ〜す☆」
ひ:「すごい!これどうしたの?」
タ:「おいしそうダー」
春:「これはですね,地球防衛組女子一同による制作です!苦労して作ったんだから!」
ひ:「本当にうれしいよ…。みんな,ありがとう!」
タ:「ワシももらってもいいダーか?」
ひ:「もちろんだよ。一緒にお祝いするんだし」
春:「そうそう!我らが委員長は心優しき少年です。例えこのケーキ作りの大半が栗木さんの手によるものだったとしても」
ひ:「…え…」
タ:「クッキーが頑張って作ったダーか〜?えらいダー」
春:「そうなんです。特にこのプレートは,力作!栗木さんによる手作りチョコクッキーなのよ!」
タ:「クッキーの手作りクッキーって,まぎらわしいダー」
春:では早速,蝋燭の火を吹き消して貰いましょう!お二人,どうぞ〜!」
タ:「フーッ!」


春)ああっ!タイダーさんが一人で消しちゃった…
タ:「このプレート,おいしそうダー,食べてもいいダー?」
春:「あ,委員長,いいですか…って,タイダーさんもう食べちゃった!」
タ:「ゴックン!…おいしいダ〜!クッキーのクッキーは最高ダー!なんちゃって〜ですダ〜」
ひ:「……」
春:「ひ,ひろしくん…」
ひ:「…良かったね,タイダーさん」
春:「(やばい,超いい笑顔してる)え,ええと…」
タ:「ハイですダー。いいんちょもケーキ食べるダーよ〜」
ひ:「うん。ありがとう。でも本番中だからあとで戴くよ」
タ:「そうダーか〜?」
春:「ええっと〜!時間も迫ってきましたので,そろそろ締めに入らせていただきますー!では,委員長,今回のご感想をお願いします」
ひ:「皆さんからの温かいメッセージやお祝い,本当にありがとうございました。まだまだ心に余裕が持てなかったりする未熟な僕ですが,これからもどうぞよろしくお願いします。」
タ:「相変わらずいいんちょは立派なこと言うダー」
ひ:「そんなことないよ。僕ももっと冷静になれるよう,成長しなくちゃね」
春:「ハ,ハイ!委員長のお言葉を頂けたところで,丁度お別れの時間となりました!特別番組を終了したいと思います!
みなさんさようならー!お相手は」
ひ:「高森ひろしと」
タ:「タイダーと〜」
春:「いつでもあなたの,春野きららでした〜!」



プツッ。
―――ハイ本番終了しましたー。お疲れ様でしたー。
春・ひ・タ)お疲れ様でしたー。

春)…ひろし君,怒ってる…?

ひ)まさか。怒ってなんかないよ(キラリン☆)。
タ)いいんちょ,いい笑顔してるダー,ケーキ食べるダー?
ひ)そうだね。いただこうかな。
タ)クッキーのクッキー,おいしかったダーよ。きっとケーキの部分もおいしいダー。
ひ)…そう,良かった☆ クッキーのクッキーだけに,きっととってもとっても美味しかったんだろうね〜。
春)……。


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ハイ,またやっちまいました,悪ノリ(キラリン☆)
これでもひろしへの愛で書いております(その割に不憫な…)
私個人としては書いていて楽しかったです。
きっとひろしは誰にも怒りをぶつけませんよ。やつあたりなんかしませんよ。委員長ですから!
きららに無言の圧力かけたりなんかしませんよ。タイダーは例えかけられても気付きやしませんよ。
タイダーの誕生日を勝手に決めてしまいすみませんでした。あと,無駄に長くてすみませんでした。

ええと,オチないまま解説も終了したいと思います!